盗撮の被害者に謝罪を伝える方法は?
「盗撮で逮捕され,被害者に謝罪したい」という場合,被害者の方に謝罪の意思を伝えるにはどのような方法があるのでしょうか。弁護士が解説いたします。
逮捕された場合は弁護士を通じて謝罪の意思を伝えましょう
盗撮で逮捕されてしまうと,当然ですが,ご自身で被害者の方に謝罪の意思を伝えることはできません。また,逮捕直後はご家族との面会もできませんので,ご家族を通じて謝罪の意思を伝えることも難しいでしょう。
逮捕直後は,弁護士を通じて謝罪の意思を伝えましょう。また,謝罪文を作成し,弁護士を通じて被害者の方に渡すという方法もあります。
盗撮の被害者と直接連絡を取ることは困難
盗撮事件の被害者の方は,加害者に対して多大な恐怖心や嫌悪感を抱いており,「氏名や連絡先など教えたくない」というのが一般的です。
そのような被害者に対して,謝罪をしたい,慰謝料を支払うなどして被害弁償をしたい,と考える加害者もたくさんいると思います。被害者に対する誠意を示したいという気持ちは,自身が犯行を認めているのであれば,示談の話をしないよりも望ましいと思われます。
盗撮の被害者が,そもそも弁護人からの連絡に応じていただけるかはわかりません。しかし,そのような場合であっても,弁護人は警察官に対して,被害者が謝罪を強く希望している旨を伝えるなどして,できる限り謝罪の意思を伝えるよう努力いたします。
もっとも,被害者の立場からすれば,盗撮された加害者を許すことはできず,話もしたくないしそもそも関わりたくもない,という考えを抱くこともやむを得ないことです。このような場合,警察官や検察官に対し,被害者と連絡をとりたいので教えてほしいと依頼したとしても,被害者の連絡先を知ることは困難です。
一方で,「弁護士であれば連絡先を開示しても構わない」と考える被害者の方もいらっしゃいますので,そのような場合は,弁護士に依頼をして被害者に対して協議の申し出をすることになります。
盗撮の被害者へ謝罪文を送る場合 -心情への配慮-
被害者にとっては,弁護士と協議をするときも,事件のことを思い出し,多大なストレスを感じる方が多いと思われます。当事務所の弁護士は,そのような被害者の感情に十分に配慮し,決して被害者が傷つくことのないように,示談の協議を進める必要があります。
謝罪文の送付についても,被害者に受取りの意思を確認してから送付することになります。被害者の意思が不明であるにもかかわらず,謝罪文を送付することにより,被害者が再度不快な思いをする可能性がありますし,それにより,その後の話合いも円滑に進まない可能性があるためです。
被害者との示談についてのご相談は弁護士法人桑原法律事務所へ
被害者に対して謝罪文を送りたい,被害者の方と示談をしたいという場合は,お早めに弁護士にご相談ください。