刑事事件コラム

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2018.10.26更新

今回は,執行猶予の効果について確認します。

まず,執行猶予の要件を満たすことにより,刑の執行が猶予されますので,一定期間刑の執行が実施されないことになります。
懲役刑でいえば,執行が実施されないということは,刑務所に入れられないということです。

次に,刑の全部の執行猶予の言渡しを取り消されることなくその猶予の期間を経過したときは,刑の言渡しは,その効力を失います(刑法第27条)
「取り消されることなく」とあるのは,執行猶予が取り消される場合があるからです。

執行猶予の効果

 

■執行猶予の取消しとは

執行猶予の取消しには以下の2つがあります。

必要的取消し
裁量的取消し

 

① 必要的取消し

執行猶予を取り消さなければならない場合

(ア)「猶予の期間内に更に罪を犯して禁錮以上の刑に処せられ,その刑の全部について執行猶予の言渡しがないとき」

(イ)「猶予の言渡し前に犯した他の罪について禁錮以上の刑に処せられ,その刑の全部について執行猶予の言渡しがないとき」

(ウ)「猶予の言渡し前に他の罪について禁錮以上の刑に処せられたことが発覚したとき」

ただし,(ウ)の場合において,猶予の言渡しを受けた者が刑法第25条第1項第2号(*1)に掲げる者であるとき,または刑法第26条の2の第3号(*2)にあたるときはこの限りではありません。

(*1) 第25条第1項第2号
前に禁錮以上の刑に処せられたことがあっても、その執行を終わった日又はその執行の免除を得た日から五年以内に禁錮以上の刑に処せられたことがない者
(*2) 第26条の2の第3号
猶予の言渡し前に他の罪について禁錮以上の刑に処せられたことが発覚したとき。


② 裁量的取消し

執行猶予を取り消すことができる場合

(ア) 猶予の期間内に更に罪を犯し,罰金に処せられたとき

(イ) 第25条の2第1項の規定により保護観察に付された者が遵守すべき事項を遵守せず,その情状が重いとき

(ウ) 猶予の言渡し前に他の罪について禁錮以上の刑に処せられ,その刑の全部の執行を猶予されたことが発覚したとき

 執行猶予の効果

 

 

投稿者: 弁護士法人桑原法律事務所

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