刑事事件コラム

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2018.10.12更新

まず,「起訴猶予」と「執行猶予」,それぞれについて説明します。

 

起訴猶予とは

起訴猶予は,起訴するか(刑事裁判とするか)否かの判断において,起訴しないと判断されることをいいます。

 

執行猶予とは

執行猶予は,刑事裁判において,懲役刑を科すが,直ちに刑事施設に収容するのではなく,執行猶予期間中,罪を犯して禁錮以上の刑に処せられなければ,その期間経過後は,今回の裁判での懲役刑に服さなくてもよいということをいいます。

 

起訴猶予と執行猶予との違い

それぞれの違いには以下のような点があります。

判断する者

起訴猶予とするか否かを判断するのは,検察官です。
一方で,執行猶予を付けるか判断するのは,裁判官です。

判断されるタイミング

起訴猶予は,言葉のとおり,起訴が猶予されるということですので,裁判に至る前に判断されます。起訴猶予されれば,裁判とはなりません。

執行猶予は,裁判の中で判断されます。

前科がつくかどうか

起訴猶予は,前述のとおり裁判となりませんので,前歴となることはあっても,前科とはなりません。

執行猶予は,懲役刑等の言渡しを受けることになりますので,直ちに刑事施設に収容されないとしても前科となります。

 

執行猶予期間中に有罪判決を受けたら

また,執行猶予期間中に禁錮以上の有罪判決を受けると,その有罪判決の禁錮ないし懲役に加えて,猶予されていた懲役刑等の期間を服役しなくてはならなくなります。

 

公務員が執行猶予付き判決を受けたら

国家公務員の場合,執行猶予が付いていても失職することになります(国家公務員法76条,38条2号)

地方公務員の場合も,基本的には執行猶予がついても失職することになります(地方公務員法28条4項,16条2号)
もっとも,福岡市の場合,「その罪が過失によるものであり,かつ,刑の執行を猶予された者」については,情状によって,失職とならない可能性もあります(福岡市職員の分限に関する条例9条の2)

 

さいごに

起訴猶予と執行猶予は似ているようにも思えますが,全く異なるものです。
今後どうなるのか悩んだ際には,一度ご相談ください。

 

 

投稿者: 弁護士法人桑原法律事務所

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